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ここのところ、3.5から50メガの範囲の各バンドに出没して国内、国外とのQSOを楽しんでいる。 で、国内とのラグチュウで感じているのはかなりの局がPSNを自作して楽しんでいることで、実はこの分野では一応、自称だがパイオニアのつもりであったので、嬉しい喜びなのだ。というのもアマチュア無線界の衰退が顕著な昨今、自作など地味なことを続けている人間が居るのかと思っていたのだが、どっこいその手のハムは結構頑...
ここのところ、3.5から50メガの範囲の各バンドに出没して国内、国外とのQSOを楽しんでいる。 で、国内とのラグチュウで感じているのはかなりの局が
PSNを自作して楽しんでいることで、実はこの分野では一応、自称だがパイオニアのつもりであったので、嬉しい喜びなのだ。というのもアマチュア無線界の衰退が顕著な昨今、自作など地味なことを続けている人間が居るのかと思っていたのだが、どっこいその手のハムは結構頑張って生き延びているようなのだ。
この記事はハムジャーナル88年7・8月号(No56)に掲載されたものだが、初期のPSNと異なり大きく改良された実用性の高いPSNによるSSBの登場であり、はしりで、当局の場合、今でもポリフェーズ派だが、現在ではオールパスファンの方がが多いかもしれない。 こだわっているわけではないがオールパスとポリフェーズの2者には一長一短あり、この議論を始めると終わらない。メーカでもポリフェーズを採用しているものがあり、信頼性や性能で優位なのでは〈当局はそう思っている。理由は幾つか有るがいきなり、その議論を始めると嫌われるのでやめておく〉と思う。以下に一例だけ紹介する。
この実験の後でわかったことだが、昔、使っていたNRD535受信機のオプションのECSSユニット〈AM同期検波ユニット-AM波をどちらかのサイドバンドを選択し、搬送波に同期したキャリヤーを注入して受信する方式〉を調べてみたら何のことは無いサイドバンドを選択して受信する部分がポリフェーズ式のSSB検波になっていた。
(AMの同期検波というのは実際にはSSB受信そのもので注入するキャリアが受信AM電波のキャリヤと同期していて位相が一致しているということが違うだけで、SSB受信と同じなのだ)
そして、この受信機がこういう構造になっているのはあまり知られていないようだが、通信機の業界では一般的だったんだろうか?
ちなみにこの受信機で普通のAM放送波をAM受信したときとAM同期検波をしたときの音質に差が感じられなかったことで、この両方式間には音質について差が少なく共にクォリティが高い印象だったのを覚えている。
当時、このPSNの実験を始めたとき、これこそ、自作に適した、面白いテーマだと思った。
(というのもそれまでは既成品のフィルターを使わざるを得ず、音質はその特性に大きく依存していたのだが、この方式によれば自分で好みの音質が作れるので交信の楽しみが増えるなど、)それはあたらずとも遠からずだったと思う、最近になってpsnの自作を始めたなどという局に結構良くでくわすのでその度うれしくなる。 やはり、面白いテーマがあってそれを追求していくのがハムでただ、ご挨拶だけしているだけの交信ではさびしいと思うのだが。
- Date : 2010-11-14 (Sun)
- Category : 無線機